AIに相談しながらWebサイトを作り、ようやく「公開」ボタンの前まで来た。そこで手が止まります。見た目は整っている。でも、リンクは全部動くのか。スマホで崩れていないか。検索に出せる状態なのか。公開後に困らないために、最後の10分で確認しておきたいことを順番に整理します。
AIで作ったサイトは、完成までが速いぶん「できたように見える」段階も早く訪れます。だからこそ公開前は、デザインだけでなく、動作・スマホ・検索・信頼・運用まで一度立ち止まって確認するのが大切です。
先に結論:最低限チェックしたいのは「リンク」「フォーム」「スマホ」「タイトル・説明文」「noindex・canonical」「表示速度」「バックアップ・解析」の7項目です。全部完璧にしてから公開する必要はありませんが、致命的な見落としだけは公開前に潰しておきましょう。
AIで作ったサイトは「見える部分」だけ確認しない
ブラウザでトップページを開き、きれいに表示されていれば安心したくなります。でも、公開後に問題になりやすいのは画面の外側です。
見える部分
- 文字や画像
- 余白・配色
- ボタン
- PC表示
見えにくい部分
- リンク切れ
- フォーム送信
- 検索エンジン向け設定
- スマホ操作
公開後に効く部分
- バックアップ
- アクセス解析
- 更新しやすさ
- 問い合わせ確認
公開前チェックリスト7項目
| 確認項目 | 見るところ | 優先度 |
|---|---|---|
| リンク | メニュー・CTA・関連記事・外部リンク | 高 |
| フォーム | 送信・自動返信・受信先 | 高 |
| スマホ | 横スクロール・文字・ボタン・画像 | 高 |
| SEO基本設定 | title・description・見出し・画像alt | 高 |
| インデックス設定 | noindex・robots・canonical・サイトマップ | 高 |
| 速度 | 大きすぎる画像・遅い表示・レイアウトずれ | 中 |
| 運用 | バックアップ・解析・更新方法 | 高 |
1. すべてのリンクを実際に押す
AIが生成したリンク先は、URLが仮のままだったり、古いページ名を参照していたりすることがあります。ヘッダーメニュー、本文内リンク、CTA、フッター、SNSリンクを順番に押して確認します。
- 404ページへ飛ばないか
- 別サイトへのリンクが意図したURLか
- 同じタブ・別タブの使い分けが不自然でないか
- 電話番号やメールリンクがスマホで動くか
2. 問い合わせフォームは「送信完了」まで試す
フォームは表示されているだけでは確認になりません。自分でテスト送信し、完了画面、通知メール、送信先、自動返信まで確認します。営業サイトやポートフォリオでは、ここが壊れているとサイトの目的そのものが失われます。
入力欄には、何を入力する欄なのか分かるラベルがあるかも確認します。プレースホルダーだけに頼らず、入力項目の意味が画面上に残るほうが利用者にも分かりやすくなります。
3. スマホは「縮小表示」ではなく実機で見る
PCのブラウザ幅を狭くするだけでは気づけない問題があります。できれば自分のスマートフォンでも一度開きます。
- 横スクロールが発生していないか
- 文字が小さすぎないか
- ボタンを指で押しやすいか
- 画像や表が画面からはみ出していないか
- メニューを開閉できるか
- フォーム入力時に使いにくくないか
AIで生成したCSSは、PCでは問題なくても一部の幅で崩れることがあります。修正が必要なら、原因を特定してからAIに「どの画面幅で、何が、どう崩れるか」を伝えると直しやすくなります。コード制作をしている場合はCodexでWebサイトを作る方法も参考になります。
4. title・説明文・見出しを人間の目で確認する
AIが作ったタイトルは文章として自然でも、検索結果で何のページか分かりにくいことがあります。ページごとに、タイトル、メタディスクリプション、H1、H2の役割を確認します。
- titleだけでページ内容が分かるか
- H1がページの中心テーマとして機能しているか
- H2の順番を見れば内容の流れが分かるか
- 画像に必要な代替テキストがあるか
- 同じ文章を別ページへ大量に使い回していないか
SEOは「AIで作ったかどうか」より、読者に必要な情報が分かりやすく整理されているかが土台です。サイト構成から見直したい場合はAIでWebサイトを作る方法へ戻って整理すると早くなります。
5. noindex・canonical・サイトマップを確認する
公開したのに検索に出ない原因として、制作中に付けたnoindexが残っているケースがあります。WordPressや各サイトビルダーの検索公開設定を確認し、公開したいページが検索エンジンに対してブロックされていないか見ます。
同じ内容が複数URLで開ける場合はcanonicalも確認します。Google Search Centralでも、canonicalは重複するURL群の代表URLを示すシグナルとして案内されています。公開後はSearch ConsoleのURL検査で、GoogleがどのURLを正規URLとして認識しているか確認できます。
- 公開ページにnoindexが残っていない
- robots.txtで必要なページを誤ってブロックしていない
- canonicalが別のURLを指していない
- サイトマップに公開URLが含まれている
- Search Consoleでサイトを確認できる
6. 表示速度は「点数」より大きな異常を探す
公開前から100点を狙う必要はありません。まずは、数MBの画像がそのまま使われている、ファーストビューが長く真っ白になる、読み込み中に大きくレイアウトが動く、といった明らかな問題を探します。
PageSpeed Insightsなどで確認するときも、数字だけでなく「何が遅くしているか」を見ます。画像圧縮、不要なスクリプト、フォント、埋め込みコンテンツなど、原因を一つずつ減らすほうが安全です。
7. 公開後に戻れる状態を作る
公開はゴールではありません。むしろここから、読者の動きや問い合わせを見ながら育てます。そのために、公開直前の状態へ戻せるバックアップと、公開後を観測できるアクセス解析を用意します。
- バックアップ方法を確認した
- 管理者アカウントを安全に管理している
- Google Analyticsなどの解析が動いている
- Search Consoleを設定している
- 誰がどこを更新するか分かっている
WordPressで運用する場合は、サーバーやバックアップも含めて管理します。まだ公開環境を決めていない場合はWordPress向けレンタルサーバー比較も確認できます。
公開直前の10分チェック
- 主要リンクを全部押した
- フォームを1回送信した
- スマホ実機でトップ・主要ページを見た
- タイトルとH1を確認した
- noindexとcanonicalを確認した
- 大きすぎる画像がないか確認した
- バックアップと解析を確認した
全部終わったら公開して大丈夫です。完璧なサイトを完成させてから世に出すのではなく、致命的な問題を防いだうえで公開し、実際の反応を見ながら直していく。そのほうがWebサイトは育ちやすくなります。
AIで作ったからこそ、人が最後に判断する
AIは短時間でページを形にできます。でも、リンク先が本当に正しいか、問い合わせが届くか、文章が誤解を生まないか、公開してよい情報かは、最後に人が確かめます。
「AIが作ったから不安」なのではありません。確認する場所を知らないまま公開することが不安なのです。チェック項目が分かっていれば、公開ボタンはずっと押しやすくなります。
